健診センターで働く看護師の役割

看護師というと病院やクリニックなどの医療機関で勤務するというイメージが強いが、健診センターで働く看護師も多いのだ。健診センターでの看護師の主な役割は、検査に来ている人々がスムーズに採血をはじめ血圧測定、心電図などの健診を受けられるようにサポートしていくことだ。1日に百人以上もの人が健診を受けることが多く、看護師は手際の良さが求められる。また、子供が相手の場合、採血の時に号泣されるケースもまれにある。その際、優しく声掛けをするなどのコミュニケーション能力も求められる。午前中に健診業務がすべて終わるので、午後からはデータをまとめるなどの事務仕事をこなすことが多い。

健診センターで働く最大の魅力は、病院勤務のように残業や夜勤がないことだ。そもそも健康な人を対象としているので、急変が起きて仕事が長引くということがないのである。午前に健診、午後はデスクワークというようにスケジュールがある程度決まっているので、スタッフ全員が定時で上がることができる。さらに、土日、祝日が休みになることが多いのも魅力である。プライベートの時間を大切にしたい、ルーティーン作業が好きな人には最適な仕事だといえる。

健診センターでの仕事の最大のやりがいは、病気の早期発見、早期治療に携われることだ。健診を受けた人からは「早期に病気を発見してくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えられることも多く、病気の予防に携われたという喜びを直に感じることができるのだ。